「 毎 日 に 大 好 き を 」
ふたば組 鶴舍 祐美
『暑い夏の年の冬は雪が多い』と聞き、雪かきや冬道を恐れていました。冬が近づくと今度は『暖冬となる』そうで、雪が少ないのではと喜んでいましたが、雪は例年通りに降ったのではないのでしょうか。いずれにしても、春の訪れが待ち遠しいです。
私は、5月から『ふたば組』でこどもたちと共に過ごさせていただいております。1歳児の担当となり改めて学んだことは、この年齢のこどもたちが学びを深めるには『毎日のルーティーン』が大事だということです。ふたば組は毎日元気に外へ遊びに行くことを大事にしてきました。始めは、身支度、手洗い、お片付けなど基本の習慣を学びます。そして段々と周りに目が向けられるようになると「今日は暑い」「なんだか暗いね」と天気や気温の変化に気づいていきます。そこから、いつもいる虫がいないことに気づき、様々な場所の虫探しが始まります。雪遊びも同じです。「今日の雪は歩きにくいね」「雪玉が作りやすい」など毎日同じ流れだからこそ気付いたことは全て貴重な学びです。
その様な日々のこどもたちとの生活の中で、保育者として一番大事にしている事があります。それは『愛されていることを実感』することです。私は傍にいるこどもたちにいつも「大好きだよ」と声を掛け「ぎゅー」とハグをしています。その時に手を広げ「はー」と息を吸い「ぎゅー」と抱きしめます。それを毎日行うと、私が「はー」と息を吸い、手を広げるだけで、こどもたちが「ぎゅー」と抱きしめてくれるようになりました。その時の表情はとびっきりの笑顔です。この様に人を好きになって欲しいといつも願っています。
社会に出て大事なことは、人が好きであることだと私は思います。人が好きであるから、人の為に社会貢献をしていくのです。愛されると自分も好きになります。アメリカインディアンの11の教えの中に「仲間の愛の中で育った子は世界に愛をみつけます」とあります。小さなこどもたちの学びの一つに「人が好き」と思える関わりを大事にしていきたいと思い、今日も「大好きだよ」と伝えハグをしたいと思います。