幼保連携型認定こども園
北海道文教大学附属幼稚園
園長 小田 進一
酷暑の夏が、ようやく終えようとし少しホッとしますが、一方で新型コロナウイルス感染は、さらに拡大しそうです。昨年と異なり、現在のウイルスは、幼児にも広がると言われています。新たな予防策は示されていませんが、基本の対策を徹底していくことが大事です。保護者の皆様にもご協力をよろしくお願いいたします。
さて、開園以来5カ月が過ぎようとしており、園児たちの日々の生活も安定してきました。0~2歳のこどもたちにとっては、自分のことを本当に分かってくれる大人の存在を確かめる時期です。だんだんに、一人一人の子にとって、自分なりの姿をしっかりと受け止めてくれる保育者がはっきりしてきて、自己発揮の姿が日々、保育者たちの心を揺さぶる毎日です。3~6歳のこどもたちは、自分なりの生活の仕方を身に付けることや仲間たちとの関係つくりに、不安があったのですが、どの子も自信を増しつつあります。年長児つるのこ組も、こども園の一番大きなお姉さんお兄さんとして、「何か自分のできることがないだろうか」という気持ちが、日々の生活の端々に見られています。4月に、新たな環境の中で「初めまして」と生活がスタートし、この時期、落ち着きを見せる子どもたちの姿は、ひとえに保護者の皆様のご理解とお力添えによるものと感謝しております。
こども園の職員一同、一日でも早く皆様に、安心してお任せ下さいと胸を張ることが出来るようにと努力の日々です。努力の内容について少し記します。保育を専門的に行うことは一人一人に属していますが、実は一人で達成できない内容を多く含んでいます。複数の人と協働してようやく達成できるものなのです。ですから、保育者たちが、それぞれの持ち味や意欲、能力を伝えあい、理解し合うことが欠かせません。保育は、単なる作業や技術と質が異なり、保育者一人一人の人間丸ごとの営みです。保育者の表情や言葉、気持ちの浮き沈みなど全てを子どもたちは感じ、見て育っていきます。これまでの体験や保育技術、保育観をともに理解し合うが重要です。これには時間がかかります。手間がかかります。敢えてそのことに、じっくりとかつしっかりと取り組みます。子どもと保育者の共育ちに重ねてご支援をよろしくお願い申し上げます。