「好き」を共有する
つぼみ組担任 本間 大
先日、恵庭市の保育者の研修会がありました。講師は藤田春義さんという、長年「こどものとも社」という会社で絵本や遊具を保育園等に紹介する仕事についていた方で、テーマは『本当の読み聞かせをしていますか?──実践から学ぶ絵本活動』でした。その研修の中で『参加者同士でペアを組み、1人1冊持ち込んだ絵本を紹介し合う』という内容があり、私も同席した他園の先生と互いに持ち込んだ絵本の紹介や好きな理由などを話しました。その後講師の藤田さんから「お互いの“好き”を理解した後に”好き”の共感が生まれる。保育でも通じるものがある」という言葉があり、印象深く聞き入りました。子どもと接していても子どもの好きな遊びや絵本、おうちでの話など自分自身に関わる話を覚えて後で再度話題にすると、様々な笑顔を見せてくれて更に話題が伸びていく事が多かったです。大人でも同じ趣味の人が見つかると心躍るように、子どもも自分の身近な物や好きな物を誰かと共有できると喜びを感じるものですね。
今年のつぼみ組は絵本「ももんちゃん」「ノラネコぐんだん」「パンどろぼう」シリーズほか様々な絵本に馴染んでおり、作中で印象的なフレーズを日常会話の中に入れるとすぐにキラキラした笑顔で返しのフレーズを使ってお返事してくれます。これも互いの「好き」の共有になり、それが幸福感に繋がるのでしょうね。
今年度残り3か月、子どもたちと更にたくさんの「好きの共有」を作って楽しい園生活を作りたいと思います。
