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お知らせ

7月「想像と体験」

2025.6.27

月の巻頭言

想像と体験

                             あさがお組 鶴舍 祐美

段々と日が長くなりました。気温も高くなり夕方の戸外遊びが楽しく、気が付けば帰る時間になっていて、こどもたちと一緒に驚くほどです。暑い夏はすぐそこまで来ています。

今月頭にオタマジャクシを連れてきました。江別に四季の道という場所があるのですが、その道沿いの水路に沢山泳いでいました。大きな網では掬うことが難しく苦戦しました。

バケツの中のオタマジャクシを2つの水槽に別けると、眺めていた子どもたちから、「かわいい」「えびがいる」「何か動いてる」など様々な声が聞こえてきました。

クラスでは『オタマジャクシがどのようにカエルになるのか』『オタマジャクシの食べ物』『カエルの食べ物』『カエルになると水の中ではなく陸で過ごすようになること』など沢山の話をしました。こどもたちの頭の中には様々な想像が広がっているようでした。

この日、つるのこ組は学年活動があるので2階ホールへ行きました。クラスに残ったひよこ組とかめのこ組に「カエルになった時に必要な大きな石を拾ってこよう」と提案し石を拾いに河川敷へ行きました。「大きすぎると水槽に入らないし、小さいとカエルの居心地が良くないから、ケロッケロッと鳴いて安心して乗れる石を探そう」と声を掛けると、こども達は石を見つけて広場に持ってきました。こども達は真剣に「ケロッケロッ」と言いながら、自分の手を石に乗せて居心地を確かめていました。その可愛い光景に思わず笑ってしまいました。

たくさん集めた石を多数決で決め、2つ持ち帰りました。帰る途中、ひよこ組の一人が「もうカエルになっているかも」「早く帰って石を入れなくては」と話していました。「帰ったら水槽の中を確認しようね」と声掛けし帰りましたが、まだ足は出ていませんでした。

本物のオタマジャクシを見たこどもたちが、カエルに成長するまでの想像をして石を探し、これから日々大きくなるオタマジャクシを見て実感する体験。『人は体験による揺るぎない事実をもとに概念が形成されていく』と研修で学びました。命を育てる重みを感じながらお世話をし、オタマジャクシの成長の学びから新たな気づきや発見、興味関心を広げていきたいと思っています。

本当は、オタマジャクシを採取するところも体験できると、どの様な場所で生まれ、どのような方法で採取するとよいかを学べたのではと思うのですが、近隣で探すことができませんでした。恵庭市内のオタマジャクシ情報がありましたらお知らせください。来年度、実践していけたらと思っています。