共に楽しむ
フリー保育教諭 本間 大
近年稀に見る暖冬で雪遊びに十分とは言いがたい戸外の様子です。それでもわずかに降った雪に歓喜してそり遊びや雪遊びに大はしゃぎの子どもたちです。少し前までは手袋をすぐ脱いで手を冷たがっていた子たちが今では遊びに夢中で半分脱げてしまっても「先生やって」と直してもらってまた元気に遊びに行ったり、友だちと一緒に自分たちでソリを持って山に登って何度も滑ったり、自分でギュッギュッと雪を固めて僕に「えーい!」と投げたり避けたりして雪合戦を楽しんだりと、たっぷり雪を楽しむというわけにはいかないながらも限られた雪で目いっぱい外遊びを楽しんでいます。
雪遊び以外でも最近のつぼみ組ではお友達と協力し合いながら同じ遊びを楽しむ姿も増えて、(多少大人の仲立ちはありながらも)スポンジブロックで大きな家を作って大人数で遊んだり、ブロックで似たものを作って部屋の隅に3,4人が一緒にいる姿や、協力して積み木を高く大きく積み上げたり崩れて「キャ~!」と笑い声をあげたりする姿もあります。1人や少人数、保育者との1対1の関わりも紛れもなく大事ですが、仲間と同じ何かを楽しめるという事も2~3歳の時期にあっては素晴らしい成長であり、他の年齢における自信や自尊感情といった心の育ちの面で重要になってきます。
4月に進級すると環境が変わりますが、そのような中でも充実して過ごしていけるようにそれまでの2か月間をより多く「誰かと共に楽しむ」経験を重ねられるようにできればと思っています。