豊かな自然に囲まれて
主幹 小畑 良介
幼児期の終わりに育ってほしい10の姿の中に「自然との関わり・生命尊重」があります。そこには、「自然に触れて感動する体験を通して、自然の変化などを感じ取り、好奇心や探求心をもって考え言葉などで表現しながら、身近な事象への関心が高まるとともに、自然への愛情や畏敬の念をもつようになる。また、身近な動植物に心を動かされる中で、生命の不思議さや尊さに気付き、身近な動植物への接し方を考え命あるものとしていたわり、大切にする気持ちをもって関わるようになる」と表記されています。
幸いに、こども園の周りには自然豊かでたくさんの公園があり、漁川の河川敷にも散歩に行きます。子どもたちは自然の中で遊ぶ天才で、昆虫を捕まえたり、花を摘んだり…五感を使って自然の中でのびのびと身体を動かし、想像力を育みながら過ごしています。
先日、私が休日にカナヘビやトノサマバッタ、キリギリス、オニヤンマを捕まえて玄関に置いていました。子どもたちは「先生、何の虫?」「キリギリス鳴いているよ!」など、興味津々に見たり、お母さん達とも会話を楽しんでいる様子が見られました。クラスでもクワガタやかたつむり等を飼っています。昆虫博士の保育者や子どもたちがたくさんいて、図鑑を見ながら様々なことに好奇心を持っています。
生き物や植物と触れ合ったりする実体験を通して、心が育まれていって欲しいと願っています。これから秋へと季節が移り変わり、心地よい気候の中で身体を動かし、松ぼっくりやどんぐり、ナナカマドなどを拾い集め、秋の季節を満喫していきたいと思います。