1人で遊ぶ子どもたち
ふたば組 羽賀 裕希
太陽が照り、暑い日が続きますね。こども園では子どもたちも戸外活動を楽しんでいます。園庭では虫探し、砂場遊び、友だちと鬼ごっこなど、1人ひとりが好きな遊びを好きな相手と満足するまで取り組んでいます。
1歳児クラスの子どもたちも友だちとの交わりはありますが、まだ1人でじっくりと遊びを楽しんでいる姿が多く見られます。
子どもが1人で遊ぶということは、赤ちゃんから始まり、幼児になっても見られる姿です。“1人で遊ぶ”と言葉にすると「寂しそう」であったり、「一緒に遊ぶ友だちがいないのかな?」であったりと、どちらかというと心配するように見えることもあるかもしれません。
ですが私は、“1人で遊ぶ”ということは“自分と向き合っている”ということと同じだと考えています。
子どもの感覚機能は、成長によって発達していくので、産まれてきたばかりの赤ちゃんはほとんど目が見えていないそうです。そのため赤ちゃんは、物を認識する時に目で見るのではなく、口に咥えてその感触や大きさ、味などの様々なことを確かめようとします。赤ちゃんは何でも口に入れて試そうとするので、危ない物も口に入れて誤飲してしまう…ということも起こるのです。
子どもは産まれてからたくさんの人や物と出会い、それらを自分なりに理解しようとします。1人で遊びながらその物に触れて、感触や匂い、味、動きなどをじっくりと確かめながら理解しようとしています。その時に必要なことが、1人でその物と向き合う時間です。大人もそうですが、子どもたちも1人でじっくりと考え事をすることで自分が何を感じ、どのように思うのか整理して理解することができるのです。
もし、お子さんが1人で遊んでいた時はそっと側にいてあげてください。もしかしたら、自分で気付いたことを誰かに聞いて欲しくて話しかけてきたり、見せてきてくれるのかもしれません。その時は子どもの大きな発見を共に喜んであげてくださいね。