新年度から2ヵ月経って…
主幹 内藤 由雅
新年度から2ヵ月が経ちます。子どもたちは園生活に慣れて、友達や保育者との関わりが増えてきました。この2ヵ月の間で特に印象に残った乳児・幼児それぞれのエピソードをご紹介いたします。
乳児クラスでは、友達の名前を覚えて読んだり、まわりの様子を見て物事を教えたり、友達の真似をして遊ぶ姿があります。2歳児のつぼみ組で子ども数名と一緒に海の生き物の図鑑を見ながら水族館に行った等の話が盛り上がっている時に、女の子が1人やってきて「うるさくしたら鬼に電話しちゃうよー!」とブロックを電話に見立て、耳に当てながら言っていました。その“電話”を私の耳に当ててきたので「もしもし…」と言うと、その女の子は声色を変えて「鬼だぞー!」と返してきました。他の子たちも「キャー!」と笑いながらしばらく鬼とのやりとりが続きました。イメージを広げて遊び合う姿に子どもらしさを感じます。
幼児クラスでは、縦割り(異年齢)保育の良いところが見えてきました。年長児が年少児の昼食準備の手伝いをしていました。年長児が代わりに給食を持ち、その隣を年少児がついて歩いています。ごはん・味噌汁・おかずの1つひとつを配膳台まで取りに行き、自分が座るところに置く…2人で何度も往復しながら歩く姿が可愛らしかったです。最後に年長児が先に年少児のコップを持って行き、お茶を入れようとすると年少児が「待って!」と言いました。どうやら年少児は自分でお茶を入れたかったようです。その気持ちを年長児が察知し、交代しました。年少児の様子を優しく見守り、お茶をこぼしてしまった時には代わりに拭いていました。互いに満足そうな様子が大変印象的でした。
子どものことば、行動にはいつも心が温まります。これからも良い姿をたくさん見つけて子どもたちの傍で成長を感じていきたいと思います。