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お知らせ

5月「みんな 新しいスタートでしょ」

2024.4.24

月の巻頭言

みんな 新しいスタートでしょ

 

副園長 松本 伸一

 

新年度が始まり、私は玄関ホールに立ち皆さんを出迎え、見送ることをしております。今年度は特にきょうだいで入園していた世帯も多く、迎えの際に卒園児が保護者と一緒に来てくれるので単純にうれしく思ってみています。一方で彼らの立ち振る舞いが、古巣に戻ってきたという安心感よりは「小学一年生になりました」という誇りや緊張感を感じます。そのような姿にほほえましく思う反面に、新しい世界に旅立ってしまって私だけが取り残された淋しい気持ちにもなります。しかし、私の淋しいと感じる気持ちを反省する機会がありました。

お迎えに来た時に在園児たちが喜んでホールから玄関に歓声を上げ走ってくる姿は度々見かける姿です。それとは対照的に静かに歩いてやってくる小学一年生の様子に新たな環境でそれぞれにたくさんのことを学び、行動しているのだと感心しながら見ていました。その姿を通して、小学一年生はもちろん、目に見えて環境が変わり、期待や緊張などの思いを日々感じながら過ごしていますが、私にも同様に新しい職員たちや子どもとの出会いがあり、「新しい環境でスタートしている期待と緊張感というものがある」ということを忘れていました。私もまた小学一年生の皆さん同様の新たな環境で、新たな仲間と有意義な一年をスタートさせようと気持ちを改めることが出来ました。

卒園児として卒園を迎える時にはこれまで教えてもらった数々の出来事に感謝しつつ、またこうして小学一年生として別な立場で再会し、再び学びを得る機会を得たことは貴重なものです。実に有り難いことです。

誰しもが新しい状況でスタートを迎えた4月。「昨年と同じ」にしないためにも新たな職員たちと子どもとたくさんのチャレンジをしながら成長できるような一年にしたいと感じております。年々増える小学一年生たちが遊びに来る度に「まえよりよくなったね」と言ってもらえるようにこの時期を迎えられるよう心がけます。きようだいがいるいないに関係なく、卒園した皆さんお待ちしています。