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お知らせ

2月「いっしょにやろう!」

2024.1.31

月の巻頭言

「 い っ し ょ に や ろ う ! 」

つぼみ組 眞田 佐和子

新学期を迎えた園舎に、元気なこどもたちの声が響いています。早いもので、あと2ヶ月ほどもすると幼児クラスに進級するつぼみ組ですが、この時期になると例年、ぐっと様子が変わってきます。1歳のクラスから進級したばかりの頃は、遊んでいるところにやってきて、自分が使っている玩具に手を伸ばしてくる誰かに緊張する毎日。頼りの先生のひざに座ろうとしても、もう別の誰かが座っています。そんなクラスの仲間は初め『ライバル』で、もしかするとまだ嬉しい存在ではなかったかもしれません。でもそんな不安な時に、身近な大人に自分の気持ちを受け入れられ、他の子との関わりを援助してもらうことで安心し、次第にこども同士で遊ぶことに楽しさや心地良さを感じていきました。
ある日のことです。積み木で家を作っていると隣で同じものを作り始めた子がいて、互いに顔を見合わせ笑い出しました。こどもたちが、誰かと一緒に遊ぶのは楽しい!と感じる瞬間だったのです。その時の、ともだちといるのは楽しい!という気持ちは、この時のこども同士でなければ得られることのできない、かけがえのないものです。
12月に入り、クラスで新しいパズルを出してみたところ、みんなの目が輝きました!
『〇〇がやりたい!』『ぼくもやる』『〇〇が1番に言ったよ!』
…さて、どうするのかなぁ?
すると、さっき1番に自分がやる!と言った子が言いました。
『ね!みんな!』 『いっしょにやろう!』その言葉を聞き、皆からも、『いいよ!』『みんなでやろう!』『みんな座って!』
ここまでの生活の中、たくさんのぶつかり合いや許せなさ、仲直りや笑い合いを経験したつぼみ組は、『誰かと一緒にいるのは楽しい』『ケンカしないで遊ぶのは楽しい』を知り、ともだちの素敵さ、嬉しさ、大切さに気づいたのだと思います。
まだ人生を歩み始めて3年ほどのこどもたちの中に、『人と共に過ごす喜び』が、しっかりと芽吹いています。つぼみ組での様々な経験が、人と関わる力の基礎となり、大人になっても発揮されるのです。
ともだちを作る力を育んでいるこの貴重な時間を、共に過ごさせてもらっている毎日に感謝です。
さて、今日も全力で育とうとしているつぼみ組に負けないよう、私も目一杯、遊ぶぞー‼️