遊 び の 開 発 者
めばえ組 久坂 夏妃
綺麗に色付いた葉っぱもあっという間に落ち葉となり、冬の到来を知らせているかのように雪が降る日がありますね。寒さが厳しくなってきていますが、体調に十分気を付けて過ごしたいですね。
“子どもの遊び”と聞くとすぐに思い浮かぶのは何でしょう。ままごとやブロックなどの玩具が出てきませんか?そのような既製のものの他に子どもが日常の生活の中から見つけた遊びがたくさんあります。
ある日、ままごとのお皿が床に落ちた時にクルクルと回ったことがありました。大人の私たちであれば、「落ちたね」などの声掛けで拾って終わりますが、その時の子どもたちは違いました。「回った!」「面白い!」と思い、今度は近くにあったお茶碗やコップなどを落として試していました。それを見ていた他の子たちもすぐに近付いてきて、同じように真似をして次々遊びが広がっていました。本来の玩具の使い方とは異なりますが、面白みを感じ、楽しめるということはその子の意欲や感情など様々な面の育ちに繋がります。
オムツケースにラミネートをした名札が付いているのですが、オムツ替えの時にたまたまそれに手が当たり、パチンとめくれた音がしたのです。その音が面白く、オムツ替えの時には何度も触ってその音を楽しんでいます。他にもパーテーションにつかまって、首を振っている子、ジャンプをしている子も多くいます。つかまってジャンプすることができたという喜びもありますが、それだけではありません。お友達の顔を見て、一緒にしようと誘い掛け同じことをして笑い合っています。友達と遊ぶからより楽しい遊びへとつながっているようです。
このように子どもの気付きから、それが立派な楽しい遊びとなるのです。まだ言葉で「一緒に遊ぼう」と言えない子どもたちが遊びを通して少しずつ仲良くなっています。時には使いたいものが同じで、友達の遊んでいる物を取ってしまうことや取り合いになることもあります。子どもの気持ちを受け止めて、これからも大人では思いつかないような、子どもの遊びを見つけていけたら良いと思っています。