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お知らせ

8月「喜怒哀楽」

2023.7.25

月の巻頭言

喜 怒 哀 楽

 

めばえ組 長内 悠華

 

子どもたちと毎日過ごしていると、大人になればなるほど喜怒哀楽の表出も少なくなり、ただただ1日が過ぎていくように感じます。「早く仕事を終わらせなきゃ」、「家に帰ったらご飯を作って、お風呂に入って…」など日々追われていると“喜”や“楽”よりも“怒”や“哀”がついつい出てしまうのではないでしょうか。

しかし子どもたちを見ていると楽しいことには全力で笑い、悲しいことには大声を出して泣き、何か嫌なことがあれば怒り…毎日感情を表出して一生懸命に大人に伝えようとしている姿に考えさせられることが多々あります。

4月はお父さんやお母さんから離れることが寂しく、不安で泣いていることがほとんどだった乳児さんも保育者との関係を構築することで段々と笑顔が増えていきました。この時期は楽しいというよりもお父さんやお母さんの代わりとして一緒にいてくれる保育者に安心した笑顔を向けてくれている、そんな様子が伺えます。

そして少しずつ園の生活に慣れてゆき今度はお友達の存在に気づき始めます。最初は同じ空間にいながらも自分の好きな遊びを一人で遊ぶ姿が見られていましたが、今ではお友達が使っている玩具が気になり手を伸ばしたり、お友達の方へと自分から向かって一緒に遊んだりするようになりました。

自分が使っていた玩具をお友達と共有することで溢れる笑顔もあれば、玩具を取られるとほっぺをぷーっと膨らませて怒っていたり、悲しくて泣いていたりとひとつの行動にそれぞれの感情的な理由がついているのだと改めて気づかされます。

ただ保育者でも正直、子どもがなぜ泣いているのかわからないこともあります。そのときはその子に寄り添い、感情を共有するよう心掛けていますが、共有できることもあればなぜイヤイヤしているのかわからず、子どもに怒られることもあります。しかしそれをわからないから終わりではなく、何に対して喜怒哀楽をしているのかを共に考えることが大切であると考えています。

1日の生活の中で、子どもの感情をひとつひとつじっくり観察してみると、我が子ですらも新しい発見が見えてくるのではないでしょうか。