幼保連携型認定こども園
北海道文教大学附属幼稚園
主幹保育教諭 内藤 由雅
互いの良さを認め合う ～ 発表会活動を通して ～
先日の発表会では、つぼみ組・幼児クラスの保護者の皆様にはご観覧を、めばえ組・ふたば組の皆様には家庭保育の協力をしていただき、誠にありがとうございました。子どもたちはこれまでの活動を活かして、ステージ上でのびのびと表現することができました。
夏頃から各クラスでは“ごっこあそび”を楽しむ姿が多く見られるようになり、ダンボールの家、おりがみや画用紙でつくった食べ物など子どもたち自身が考えて制作し、あそびの中で活用していました。発表会に向けた活動が始まると絵本や歌を題材にした表現あそびをするようになり、その中でも“ごっこあそび”の経験が活かされて「○○が必要だね！」「○○を使ってつくってみたらどう？」などと子どもたちそれぞれの考えを伝えながら取り組んでいました。
総練習で始めて他クラスの様子を見た時、子どもたちは楽しそうでした。「子ヤギさん、逃げるところ可愛かったね！」「パンが大きくなってたね！」「（くれよんの）くろくん、描いてるところ可愛かったね！」と感想を言い合い、その日から「今度、アリさんの踊り教えて！」「ねこさんのも踊ってみたい！」と他クラスの表現もしたがるようになり、クラスの垣根を越えた関わりが出てきてみんなで発表会を楽しみにする姿が見られました。保育者も子どもたちの期待に応えられるように準備を進めてきました。遊戯ホールで大小道具をつくっていると帰り際に通りかかった子が「アリの巣つくってたんだ！先生、上手だもんね！」と声をかけていきました。準備した物に喜び、表現する楽しさがより一層増すことに私たち保育者も嬉しく思いました。“互いの良さを認め、一緒に楽しむ”その良い力が培われた発表会でした。
年明け、3期からはいよいよ1年間のまとめの時期になります。これまでの経験を活かして、クラス・学年・幼稚園全体の仲が深まり、良い締めくくりができることを願っています。
