幼保連携型認定こども園
北海道文教大学附属幼稚園
管理栄養士 村田 貴子
給食や家庭からSDGs
新緑の季節となり、いよいよ恵庭産の農作物を食べられる時期になってきました。
昨年は5月のアスパラからはじまり、トマト、ピーマン、キャベツ、ねぎ、白菜、胡瓜、じゃが芋、ほうれん草、小松菜、ブロッコリー、玉ねぎ、とうもろこし、ズッキーニ、かぼちゃ等、収穫時期に応じて、11月頃まで美味しい旬の野菜を食べることができました。米も恵庭産を使用しています。自給率が低い日本で、これだけの種類の農作物を食べられる地域で生活し、給食で提供できることはとても幸せで「恵庭」「北海道」って本当に素晴らしいと実感した1年でした。
最近「SDGs~持続可能な開発目標~」という言葉をよく耳にします。難しくて何のことだか‥と思っていましたが、池上彰さんが「未来も地球に住み続けられる環境であり続けられるように」と話されていました。
子ども達の未来も、恵庭の農家の方が作られた作物を食べることができて、健康であり続けられる社会であるために、今できることとは何か?給食や家庭で地域の農作物を使い、出されたものは残さず食べる。ごく当たり前のことを毎日続けることが「地域を守り」「フードロス改善」等につながるようです。
採れたて野菜は美味しいだけではなく、栄養価も高いため、残さないで食べてほしい気持ちはありますが、野菜嫌いの子どもにとってはつらい時間となります。子どもの嗜好は気まぐれで、いつ、どのタイミングで食べるようになるかわかりません。食べてみたくなる、きっかけになるような体験、献立や調理の工夫をしながら、本当の美味しさがわかるその日を待ちたいと思います。