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お知らせ

10月「たのしみな運動会」

2025.9.29

月の巻頭言

「たのしみな運動会」

たんぽぽ組担任 佐々木 友紀子

朝夕の空の色や肌に触れる風に、どことなく季節の移り変わりを感じる頃となりました。幼児クラスでは運動会への活動が本格化し、毎日元気な声が響いています。

先日、朝の自主選択活動の中でつるのこ組の女の子が運動会で披露するバルーンの曲を口ずさんでいました。しばらく口ずさんでいたその後に「ねえ先生、バルーンの曲かけてよ!」と私のところへ言いに来ました。曲をかけると、友達と目を合わせ少し照れながらも「1.2.3.4…」カウントを取りながら演技を始めました。すると、近くにいたかめのこ組の子たちが「つるさん、なんかやってるよ。」「座って見よう!」と椅子を持ってきて並べはじめたのです。

観客が増えてくると緊張感が増したのか、「あれ、次何だっけ?」「あー忘れちゃった…!」と演技中の女の子が言うと、棚の向こう側から気になって見ていたつるのこ組の男の子が「次はお星さまじゃなかった?」「ちょっとまって、今行くから」と言って遊んでいた玩具を片付け、仲間入りしだしたので最初から曲をかけなおし、演技再開。その頃にはクラスのほぼ全員が観客となって見守ってくれていました。つるのこ組は仲間が増えたことで緊張が薄れたのか堂々とした発表でした。

朝の何気ない一言から始まった『運動会ごっこ』でしたが、つるのこ組は「友達と一緒に楽しむ心」、かめのこ組・ひよこ組は「つるのこ組への憧れ」そして全員からは「次は僕も・私も!」という意欲「運動会への期待感」を感じた出来事でした。…ちなみにこの後は片付けの時間が過ぎても「もう一回」「まだやる!」とやる気満々。バスに乗る予定があったので仕方なく終了…終わりにするのが心苦しかったです。

大きな行事になると「大丈夫かな…?」と心配になる親心ですが、子どもたちは日々の活動で自信をつけて当日を迎えます。「こんなふうに取り組んできたんだな」という過程にもぜひ目を向けて観覧していただければと思います。