幼保連携型認定こども園
北海道文教大学附属幼稚園
主幹教諭 内藤 由雅
心の育ち ~ 友達同士の関わりの中で ~
今年度も残すところ約1ヵ月となりました。お子さんが進級・入園した日から1年が過ぎようとしています。4月の頃を思い返すととても懐かしく感じますね。今年度は運動会や発表会の行事やクラス懇談会を実施することができ、これまでよりも保護者の皆様とお子さんの育ちについて共に感じることができて良かったです。
1年間を通して、乳児クラス・幼児クラス共に友達関係が広がっていきました。泣いている子を見かけて心配そうに寄り添ったり、遊びに誘いかけたり、欠席者がいると「大丈夫かな~」と気にかけ、その子が登園した時には笑顔で出迎えたり…そのような子ども同士の関わりを見ていると大変微笑ましく、心が温まります。難しいこと、あまり気分がのらないことがあっても仲の良い友達が先にしていたり、誘ったりすると「やってみようかな」という気持ちになって楽しそうに取り組む様子には、子どもと大人の間にはない“子ども同士の力”を感じます。その反面、自分の気持ちを表現できるようになるとトラブルも出てきましたが、それもまた大切な経験ですよね。相手とぶつかり合うことで気づくこともあります。いろいろな人と関わって、いろいろな経験をして“気持ち”が育ち、相手の気持ちを考えて思いやることができるようになっていくと思います。友達とのやりとりもだんだん上手になってきました。
これからも子どもたち一人ひとりの素直な“気持ち”を大切にして、一緒に楽しく生活
していきたいと思います。