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お知らせ

11月「実りの秋」

2022.10.29

月の巻頭言

幼保連携型認定こども園

北海道文教大学附属幼稚園

主幹保育教諭 細田菜津子

 

実りの秋

 

入園・進級してから半年が過ぎました。季節柄「実りの秋」と言われますが、保育においても、子ども達が“ぐん”と育つ時期でもあるため「実りの秋」と言われます。

 

降園の際に、保育者や保護者の方の間で「さようなら」と言葉を交わします。それまでは「バイバイ」と言っていたお友達ですが、その日「さようなら」と丁寧にあいさつをしていました。(3歳)

抱っこをして歌を歌っていると、それまでは真顔で聞いているだけのお友達。そのうちに、保育者と一緒に歌おうと声を出し、身体を動かすようになりました。(0歳)

玄関で、保護者の方と離れることが悲しくて涙を流していたお友達。いつの間にか保護者の方へ「いってらっしゃい!お仕事がんばってね!」と優しい言葉と笑顔で見送るようになりました。(5歳児)

自分で使いたいと、おもちゃを手放せなかったお友達。ある日「貸して」というお友達に背を向けながらも、おもちゃとお友達の顔を交互に見ながら、じっくり考え、そっと渡してあげていました。(1歳児)

日々の中のちょっとした場面ですが、子ども達の素敵な姿がたくさん見られ、確実に育ちが感じられます。

これは大人が「こうしようね」「ああしようね」と声をかけて出来るようになった事ではなく、大人の姿を見て真似たり、相手の気持ちを考えるようになったり、子ども自身が考えて行動している姿なのです。

子どもの姿をよく見ていると、いつの間にかできるようになった事に気が付くことがあります。その時は「できるんだね」と認める声をかけていきたいものです。