幼保連携型認定こども園
北海道文教大学附属幼稚園
幼児主幹 細田 菜津子
「子どもが営む日常生活」
「子ども達が主体的に日常生活を営む」これは乳幼児教育・保育において大切にされていることのひとつです。
毎日の生活の中で、着替えや片付け、食事や排泄等、日々の積み重ねで身に付くものを、子ども達はどのように獲得しているかというと、身近な人々の姿からと言われています。つまり家庭においては家族の姿を真似しているのです。
これが、こども園になると身近な人々が保育者や友達に変わってきます。慣れ親しんだ保育者や身近な友達の姿を見て自分で考えて生活していきます。
日々、時間に追われる中で大人はつい「~してね」「~するよ」の言葉をかけすぎてしまうものです。自分で考えて行動した後に「~できたね」と声をかける場面も増やしていきたいですね。
本園の縦割り保育では、楽しいことを共有したり、困りごとを助け合ったり…子ども達同士が生活を営んでほしいと願い保育を行っています。それには小学校以降、大人の助けが減る中で、助けてくれるのは傍にいる友達だからです。子ども同士をつなげることが私たち保育者の役割でもあることを自覚しながら、子ども達が主体的に営む生活をしっかりと保証していきたいものです。